当初は田植えの予定だった本日13日の日曜日、お田植えは一週間の延期となり、今日の田んぼ仕事は代掻き作業となった。
予想よりも風が強い一日だった為に、お田植え日和とは決して言い難く、結果的にはかえって良かったのかもしれない。風の強い日に植えるとどうしても活着に難が生じ、稲は枯れやすくなる。
我が家のトラクターはキャビンタイプではないので、風が強いとかなり寒く感じる。
勿論防寒対策をした上でトラクターに乗り込む訳だが、こんな日はどうしても小用を足す頻度が多くなりがちだ。
お昼休みの少しばかり前、代掻きをしていた田んぼの北側に、用水路を挟んだ前方に高さ約7・8mの土手がある。その上は畑になっていて、その場所であれば周りを気にすることなく伸びのびと用をたせると、
矢も盾もたまらずチャックそそくさと下ろし、勢いをつけて・・・としたその瞬間、咄嗟に何かの気配を感じた。
早速気配を感じた先に視線を上げてみると、何と、天然記念物のニホンカモシカが、私のアソコを、アッいや「こちら」を固視しているではないか。
はて、チャックを上げるべきか、それとも首からぶら下げてあるコンデジを構えるべきか一瞬迷ったものの、
「シャッターチャンスを逃してなるものか」と結局後者を咄嗟に選び、
下半身がスウスウしようがまったくお構いなしに、パチリパチリとシャツターを切っていると、どんどんこちらに近づいて来るではないか。
約20m程の至近距離に近づいた。
用水路を挟んでるとはいっても、幅員が約1m程、ひとっ飛びだ。
可愛いらしい顔をしているとはいえ何と言っても野生の獣だ。
ましてや立派な角もしっかりと付いてるじゃないか。
多少なりとも殺気を感じ、そそくさと用を済ませてトラクターに乗り込んだ次第。
ニホンカモシカ自体はそれ程珍しいものではないが、よほど私を気に入ったのか、それとも私の・・・を気に入ったのか?(笑)
何れにしても、これ程の至近距離で出くわしたのは生まれてこの方初めてである。

昨年5月、束稲山中腹にて撮影したニホンカモシカの動画