新緑のきはみに凱旋門となる日比谷通りに芽を噴くいちやう 『凱旋門』
幾百の戦車が下を過ぎゆきしや最上階のバーにわが酔ふ 『濃密な都市』
冬日さす珈琲カップの影のびて口閉ざしあふひとときもある 『日日炎炎』
消しゴムの音ねちねちと立たしめてこの炎日に身を炙りゐる 『日日炎炎』
老いそむることには慣れず左手に銀のパターを杖としてもつ 『司会者』
北上の講座にむかふ「やまびこ」に山桑の実が赤あか流る 『司会者』
篠弘 詠
元・日本文藝家協会理事長、日本現代詩歌文学館長であり、短歌結社「まひるの会」元代表の篠弘先生が、昨年12月12日に多臓器不全の為他界されたことを今更ながら知った。
残念であるとともに、恥じ入るばかりである。
先ず以て、御哀悼の意を表するとともに、心より篠弘先生のご冥福をお祈り申し上げます。
篠先生が日本現代詩歌文学館長の当時
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