お袋から、「歯の痛み止めを買ってきてくれ」と頼まれたので、久しぶりに東山町に行き、薬局を探した。
暫く東山方面には来ておらず、どこに薬局があるのか記憶に無かったので町中をグルっと見て回った。
ところがどの薬局も、カーテンを閉めきっていた。
止む無く、近く(柴宿)で開業する親戚の歯科医院に相談しようかと思ったが、今日は生憎の日曜日。
はてさて困ったものだと思いながら国道に出てみると、薬王堂の看板がちらっと見えた。久しぶりに来たので気付かなかったが、これで助かった。
直ぐ様自宅に戻ろうと思ったが、折角なので知人が営むたい焼き屋「げいび渓やき茶屋」さんに寄ってみることにした。久しぶりに来たので、メニューは多少変わっていたが、店主のたのやさんは相変わらず元気そうだった。
お袋の歯痛が気になりながらも、たい焼き屋さんに来て手ぶらで帰るのも失礼だ。
しっかりとお土産を買って帰ることにした。
定番の餡入りのたい焼きと、アップルパイならぬ「アップルたい」、それにヨーグルト入りの3種類、10個程購入することにした。
自宅に持ち帰り、歯が痛むお袋に見せるのも気が引けたので、親爺にこっそりと渡し、残りはそそくさと縁側に持って行き、ポカポカ天気の下、本を片手にパクついていたところ、気がついたら全てなくなっていた。
因みに、餡入りは勿論美味しいが、ヨーグルト入りもまた美味い。でもそれ以上に気に入ったのが、アップルパイならぬ「アップルたい」だった。
先日のNHKプロフェッショナルに、ロボット開発では世界的権威の山海嘉之教授(筑波大学)が紹介されていた。
サイボーグ型ロボットのHAL(ロボットスーツ)はあまりにも有名だが、人間の意識を微弱な生体電位信号として感知し、作動する機能は、医療や介護、特にリハビリの分野で注目を集めている。
脳卒中などを引き起こし、身体の麻痺で苦しんでおられる患者さんに対して、リハビリを補助することにより、脳神経機能の回復や治療につながるとのこと。
今迄のリハビリでは想像だにできなかった身体機能の改善が確認されるとのことだ。特に、今迄は治癒の為の有効的治療法は確立されていない難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者さんにとっては、山海教授による待望の画期的開発は、烏羽玉の闇を照らす一筋の光明に違いない。
1月20日の大寒の夜、岩手県西磐井郡平泉町大沢の天台宗別格本山「毛越寺」で、除災招福や五穀豊穣などを祈願する常行堂二十日夜祭が、厳かに、そして熱く行われた。
下帯姿の厄男(42歳の厄年)らが、平泉駅から毛越寺迄の間、松明(火を灯す前)を振りかざしながら練り歩く。
沿道にはふるまい酒を用意した地域住民らが待ち受け、練り歩く厄男たちに振舞うのが慣習となっている。
酒を煽った厄男たちは、歩を進めるごとに酔が増し、益々勢いづいている。
今の季節、私は毎朝布団の中から横目でちらりと、部屋のガラス越しに見える蔵の屋根を、一番最初に確認するようにしている。
何故ならば、この時期、夜中にどれだけの降雪があったかを確認するためだ。
それによって雪掻きをするか否かの判断を下すのだが、今朝は、昨夜の帰宅途中からこんこんと降り募っていた事もあり、ある程度の予測はついていた。
その為に普段より目覚まし時計を早目にセットしていた。
その耳触りの悪いベルを合図に、何時ものように、寝ぼけ眼で土蔵の屋根の様子を窺ったところ、予想通りの積雪だった。
とその時、何時もと違う光景が薄っすらと目に入ってきたのである。
我が家の土蔵は孟宗竹林に囲まれており、その竹やぶの隙間から、木漏れ日のように淡い朱赤色の光が煌々と射しているではないか。実に絶景だった。
その時ふと、枕元にカメラを置いて 続きはこちら>>
この冬一番の寒気が流れ込んでいると云われる日本列島だが、今日の日中は比較的気温が高かったここ岩手県南地域。だが朝晩の冷え込みはかなりのものだ。これでも未だ1月の中旬に差し掛かったばかりで、「この冬一番の寒波」とニュースなどで取り上げられてはいるが、これからが本番だ。
明日は地元の神社で正月飾りなどを燃やすどんと祭があり、私も地元消防団の一員として立ち会わなければならない。
一般的には小正月に行われるのが殆どで、1月15日が多い。私の地区では第2日曜日の12日。他には7日、平泉の毛越寺では20日に行われる。
特に、毛越寺の1月20日は二十日夜祭といって、献膳式や古伝の常行三昧供の修法が行われ、下帯姿の厄年当祝者たちが、平泉駅前から毛越寺境内の常行堂までたいまつを手に練り歩く。
その後、常行堂の前で蘇民袋の争奪戦が展開され毎年盛り上がるお祭りである。その後常行堂内では、藤里明久執事長を中心とする国の重要無形民俗文化財「延年の舞」が厳かに行われる。
里山資本主義なる著書が巷で人気のようだ。
20世紀の、アメリカを中心に100年をかけて築かれたマネー資本主義に基づくグローバル経済が、ごく一部の世界経済の牽引者たちによって、金融工学に基づく緻密な数学的加工が施されたサブプライム・ローンなどの金融商品が、ニットセーターの一本の毛糸のほつれから、とめどなくほつれ、そしてもつれ、複雑に絡みあった状態となってリーマンなどが破綻した。
それに端を発し、100年に一度と云われる大恐慌を引き起こしたのはつい5・6年前の出来事だ。
ある経済学者による今年の予測では 続きを読む・見る>>
親類の葬儀が無事に終わった。
84年間の人生にピリオドを打った私の知る故人は、物腰が柔らかで、知的で精励な人物であった。
当時としては珍しく、一関の片田舎から盛岡中学(現・盛岡一高)に入学し、賢治や啄木が学んだ白亜の校舎で学問にせいをだしたとのことだ。
厚生労働省の発表(2013年)によると、日本人の平均寿命は、男性79.59歳、女性86.35歳。都道府県別でみると、岩手県の男性は78.53歳でワースト3である。
そんななかで、平均寿命を多少なりとも上げたことは立派だが、できればもっと長生きして欲しかった。
私の父は故人の2級後輩なので現在82歳になる。
こちらも多少は平均寿命の底上げに貢献してはいるが、もっともっと貢献してもらうことを心底から願っている。
Author:ハルク伊藤