欧州ヨモギ(ニガヨモギ)はチェルノブイリに数多く自生している。
チェルノブイリ原発事故(1986年4月26日1時23分発生)からちょうど今年で30年。福島原発事故から5年目を迎える。
昨年のノーベル文学賞には、チェルノブイリ原発事故の消火活動で高濃度の放射能を浴び、余命僅かだった消防士や、一般市民の苦悩を描いた『チェルノブイリの祈り(未来の物語)』が受賞した。
その本の冒頭部分に、「孤独な人間の声」と題し、原発の犠牲となった勇敢な消防士と、出産を控えた新婦のあまりにも酷い、壮絶な別れが綴られた、原発被害者の切実な訴えを纏めたノンフィクション作品である。
マスコミに報道されてはいない放射能被害の実態は、実にショッキングだ。
しかしながら人によっては、あれだけの大惨事、人類史上類を見ない大悲劇だと云うのに、「その割には死亡者が少ない」などと短絡的に述べている者もいるようだが、原発と死との因果関係を明白にすることは、極めて難しい問題だ。
実際の数字はなかなか表面には出難いと云うのが実態だろう。
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