3世紀の研究を経た1975年頃、世界中の数多くの科学者が3番目の種類の運動の存在を認識しているようになった。
この新しい運動は、多数の周期を持つ単なる準周期運動ではなく、また、必ずしも多数の粒子の相互作用によらない運動であり、非常に単純な系で起こりうる。尚且つ規則性を有さない種類の運動である。このことは、数理科学における決定論理法則が生み出す不規則運動、つまり「カオス」と呼ばれている。
(「カオス①」力学系入門)参照
森羅万象、この世のあらゆる現象は、規則性の中に不規則性を内包すると云った、相反する逆説性の矛盾の中に存在している。
つまり、この世の現象のあらゆるものに「絶対」という「決定論」を100%、つまり「全てである」と結論づけることに無理があるという現実に、本当の、唯一無二の真実が隠れている。
この「絶対」という概念は、「必ずしもありえない」と云う決定論を前提にして、これ以降の文脈を展開していきたい。
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